最近の産業界では真空技術の利用が著しく、真空熱処理を必要とする分野も多岐にわたり拡大の一途を辿っています。
十分なハードウェアと、これを最大限に生かすソフトウェア、そして細心の管理技術が三位一体となって初めて可能となります。
弊社は、他社に先駆けこれら真空熱処理の全てをパックにしてお届け致します。
尚、ご希望に応じて高真空仕様、加圧冷却仕様、油冷却仕様の設備も製作致します。
(1)輻射で加熱し、対流だけで冷却するので、均一加熱、均一冷却が可能です。
(2)高温下では真空はAXガスや水素ガスよりも強い還元雰囲気です。
(2)高温下では真空はAXガスや水素ガスよりも強い還元雰囲気です。
(3)炉の蓄熱量は、極めて小さく他の炉に比較すれば無視できます。
(4)ガスの使用量がもっとも少ない雰囲気炉です。
(5)炉内のガスを完全にパージすることができるので、希望の各種「純度が高い雰囲気」が実現可能です。
(6)公害や火災の心配が全くなく、良好な作業環境が得られます。
(7)自動化、無人化、省人化に最適の設備です。
この他、変形,変寸を最小限に抑えることができ、脱炭、浸炭、水素脆性、酸化スケール、脱元素がないため、製品によっては後研磨が省け、製品寿命も大幅にアップします。
用途
高速度鋼,ダイス鋼,ステンレス鋼の焼入れ・焼戻,ステンレス鋼,耐熱合金鋼,Be-Cuの容態化・時効,焼鈍,磁性処理,ロー付,焼結等
特長
<全般>
・断続操業が可能です。
・操業費が低減されます。
・自動化、無人化設備です。
・品質の向上が計れます。
・メンテナンスが容易です。
・仕上肌が良好です。
・無公害設備です。
<NVG>
・マイコン仕様です。
・小パーシャルの他、大パーシャルも付帯します。
・高真空仕様です。
・単層3回路一括制御方法です。
・パソコン集中管理盤方式もあります。
・各種の熱処理ソフトを付帯します。
真空熱処理のソフトウェア
マイコンの利用により、複雑な加熱パターン、冷却パターンも種々の組み合わせができ、多目的処理にぴったりです。したがって、全ての金属材料を簡単に熱処理できます。最近特に多くなってきた、チタン、チタン合金、超耐熱鋼の熱処理には、必要不可欠な熱処理炉です。なお、真空熱処理で考慮すべき要素は、洗浄方法、治具の形状、セット方法、到達真空度、処理圧力、予熱温度、焼入温度、各保持時間、ガスの種類等、多岐に渡ります。
高真空仕様や加圧冷却(プレッシャークエンチ)仕様がありますが、全ての処理に万能ではなく、処理に応じて最適な条件を選択することが大切です。
真空熱処理のハードウェア
真空炉は他の炉と異なり、雰囲気制御の必要がないので、ヒートサイクルの再現性が期待できます。また、加熱中の炉内温度分布は、熱処理条件の中でも、最も重要な要素ですが、真空炉においては、加熱室(チャンバー)の特殊な断熱材と保温機構、加熱機構により、温度分布はMIL、アドアー規格等に適合するもので、高精度熱処理に適しています。
また、他の炉と比べて真空炉は、炉内部品の酸化、損耗が少ないためヒーター等は機械的に破損しない限り、長時間使用でき、万一取り替える事態になっても非常に簡単に補修可能です。
輸入販売
大型・加圧冷却対応の真空炉をSECO/WARWICK社から輸入販売致します。
また、扉の開閉方法や全自動搬送など、ご要望のレイアウト・搬送システムに対応致します。